野菜スープ、いいね。
体に良いだろう!って本能的に感じる。

薄着になり、よりダイエット意識が高まる夏。最近は「酵素ダイエット」といった、いわゆる「置き換えダイエット」が流行っているが、意外な盲点も……。Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が解説し、栄養の観点からオススメの「置き換えダイエット」を提案してくれた。
酵素ドリンクは魔法のヤセ薬ではありません
「1か月で痩せたい」「2週間で痩せたい」。夏が近づくと、短期間にスリムになりたいという気持ちがムクムクと沸き上がります。
「すぐに痩せたい」という方が、つい手を出しがちなのが、いわゆる「置き換えダイエット」。卵、りんご、バナナ、ヨーグルトなど、一食一品だけ食べる“単品ダイエット”や食事代わりのドリンクやスープを飲んで痩せるという方法です。
近年では、食事を酵素ドリンクに置き換える「酵素ダイエット」が、ダイエッターの間で人気。なぜか“酵素を飲むと痩せる”というイメージがあるようですが、酵素の正体はアミノ酸。「魔法のヤセ薬」ではありません。もしも、これを飲んで「痩せた」のであれば、酵素ドリンクだけの食事のために摂取カロリーが減り、体重が一時的に落ちたのだと思います。
単純にカロリーを急に減らせば、体重は落ちますが、体に必要なエネルギーは不足。元気がなくなり、疲れがたまったり、便秘になったりします。さらに、集中力、スタミナの低下と仕事にも支障をきたすことに。女性の場合は無月経や骨粗鬆症にもつながります。
何よりも極端な食事制限は長続きしないので、一時的に落ちた体重もすぐリバウンドします。結局、体を痛めつけるだけで、何も身になりません。
また、酵素はアミノ酸ではありますが、「酵素を摂っているから肉は食べなくても大丈夫」という単純な話でもありません。肉は肉、魚は魚、酵素サプリは酵素サプリ。他のサプリメント同様、食事だけでは足りない栄養素を補う補助食品として、利用してくださいね。
夕食に具沢山スープで置き換えダイエット
どうせ「置き換えダイエット」をするのであれば、一品で、たくさんの栄養と食材が摂れるものにしませんか? そこで、おすすめしたいのが夕食の「具沢山スープ」ダイエットです。
野菜をたっぷり入れた温かいスープは、栄養満点で低カロリー。しかも体を冷やしません。朝食と昼食はがっつり食べて頭と体をしっかり働かせる。そして、あとは寝るだけ、夕食を具沢山スープで軽めに済ます。食事が22時以降と夜遅くなる場合は、ご飯を抜いてもOKです(スポーツ選手は、ご飯抜きはNGです)。
具材はにんじん、玉ねぎ、イモ類(ジャガイモ、さつまいも)をベースに、あとは何を加えてもOK。なすやズッキーニといった季節の夏野菜、小松菜やホウレン草といった葉野菜、さやいんげんやそら豆、ひよこ豆などの豆類、そしてきのこ類と、種類の異なる野菜を1品ずつ入れるとバランスも良くなります。さらにトマトやかぼちゃなど、野菜ベースのスープにすれば、本当にたっぷり、野菜をいただけます。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190619-00064134-theanswer-spo