若い子みんな韓国人っぽいメイクしてるし、ファッションも影響受けてるっぽい。今度は中国?おばちゃんには考えられないわ~。
コスメショップの新たな形
新しいカタチのセルフコスメショップが続々と誕生しています。 その一つが、ロフト初のコスメ専門店であるコスメロフトです。コンセプトは、「街角ビューティステーション」。コスメのほか、トレンドを反映した雑貨など6000~7000アイテムを揃えた店舗はミレニアル世代がターゲット。まだ1号店が原宿の東急プラザに誕生したばかりですが、今後、この業態が全国各地に広がっていく可能性は高いでしょう。
東急百貨店も、新業態のセルフコスメ店を立ち上げました。町田東急ツインズ ウエストにオープンしたセルフコスメ店「ShinQs ビューティーパレット」です。
この店は、これまで東急百貨店が渋谷ヒカリエで展開してきたコスメや雑貨の業態ShinQsやShinQs Beautyの発展系。客が自分で商品を選び購入できる完全セルフ販売形式の店舗です。
ドラッグストアの動きにも注目しましょう。最大手のドラッグストアチェーン、ウエルシアホールディングスは高級化粧品を中心に扱う新業態ナルシスの1号店を開きました。扱いブランドは、ディオールやサンローランなど海外ブランドが中心です。自前で美容部員を育てカウンセリングを重視した店舗は、これまでのドラッグストアとは対極にある業態です。
このように、いま化粧品店は客との接点の深堀りを図り、広い意味で「美しくなる」ことを目的に、さまざまな取り組みを展開しています。テクノロジーを使うのも客を楽しませ、その場を盛り上げることが目的です。無人化店舗とは逆の動きが進行しているといえるでしょう。
化粧品は自分の肌に使用する商材です。肌に関する悩みやこうなりたいという要望を把握し、それに応えようとする接客重視型の店舗や、サロンやワークショップなど、多彩な試みを取り入れる店舗は2020年も存在感を増していくと予想されます。
その一方で、トレンドに敏感なミレニアル世代を狙って、新しいタイプのセルフ販売型コスメショップをめぐる動きも加速しそうです。2020年の化粧品マーケットに注目しましょう。
中華メイクが台頭する!?
最後に、若い女性のメイクのトレンドについて触れておきましょう。 ここ数年、彼女たちの間で高い人気を得ていたのはオルチャンメイク(韓流メイク)でした。具体的には、自眉を生かした太めのナチュラルな眉毛、透き通るようなツヤ肌に血色リップ、が特徴のメイクですが、2020年は変化が訪れるかもしれません。
というのも、動画をメインに情報発信を行うだけでなく、ビジネスでも大成功をおさめている「網紅(ワンホン)」(中華圏の女性インフルエンサーの総称)に憧れる若い女性が増え、「網紅」のメイク(赤リップに濃いアイライナーを使用するメイク)が人気を集めているからです。
まだ、一部のアーリーアダプター(トレンドを最初に取り入れる層)の流行ではありますが、中華系はいまやトレンドの発信地といっても過言ではありません。最近、話題のアプリはそのほとんどが、中国や香港、台湾発の中華系アプリです。
中国で生まれ、日本でも大ブレイクを果たしたショート音楽動画共有アプリ「Tik Tok」はもちろんのこと、台湾発のライブ配信アプリの「17Live(イチナナ)」、投稿したショート動画が72時間後に削除される中国発のSNS「多閃(ドーシャン)」など、若い世代は中華系のアプリやSNSに抵抗がありません。というよりも、魅力を感じ、積極的に利用しているといった方が実態に近いでしょう。
そうした背景を考えると、中華系メイクが日本の若い女性の支持を集めるのも自然な流れかもしれません。中華系メイクが化粧品マーケットにどのように影響を与えていくのか。こちらの動きも見逃せません。
出典:https://www.ishido-glass.co.jp/trend/2019/2019_1218_170903.html