このご時世、個人情報の扱いには慎重さが求められます。特に写真の取り扱いは要注意、自宅などプライベートな場所が割り出されてしまう建物が写り込んでいたら、面倒なことになりかねません。位置情報付きで撮影した写真も同じこと、厄介な人物の手に渡ればかなり危険です。

位置情報の落とし穴は、いろいろなところにあります。たとえば、ワープロアプリ「Pages」で作成した文書に位置情報付きの写真を貼り付けると、その写真から住所を割り出すことができます(一定の条件下で可能)。大げさに聞こえるかもしれませんが、悪用される可能性はゼロではありません。Numbersに限らず、カメラロールに保存した写真を利用できるアプリには同じことがいえます。

位置情報が流出しては困る、だからといって位置情報なしの写真は後日振り返るときにツマらない……という場合には、他のアプリで利用する前に「メモアプリでワンクッション」置くことをお勧めします。位置情報除去機能を持つサードパーティー製アプリを使う手もありますが、iOSに標準装備の「メモ」で用が足りるのであれば、それに越したことはありません。

手順はかんたん。「写真」アプリで位置情報を取り除きたい写真を選択し、共有メニューを開きます。オプションで位置情報をオフにしたあと、その写真を「メモ」に送信すれば、位置情報が取り除かれた写真を手に入れることができます。

「メモ」に送信した写真は、開いて閲覧状態のときに共有メニューを開き、「画像を保存」を選択するとカメラロールへ保存できます。これで、位置情報を取り除いた写真を安心して配布できますよ。

 
出典：https://news.mynavi.jp/article/20200314-ipadiphonehacks/