爪がすぐ割れるのは乾燥のせいと思ってたけど、もしかして元をたどると腸が原因だったのか!?
「健康に良いものを食べていれば大丈夫」と満足している人ほど注意!? 発酵食品をとるなど、すでに“腸活”を心がけている人にも知って欲しい、本当の腸の整え方。栄養学の先端ともいえる「酵素栄養学」を学び、腸の状態も診ながらの肌トラブル治療に定評のある、まいこ ホリスティック スキン クリニック 院長 山崎まいこ先生がレクチャー。
“隠れ消化不良”のサインを見逃さないで!
便秘や下痢、暴飲暴食をした時などは、さすがに腸の働きが悪くなっている自覚をもつもの。しかしまいこ先生によれば、腸での消化・吸収が上手くいっていない“隠れサイン”を抱えている人も多いとか。下のチェック項目のうち1つでも当てはまったら、それは“隠れ消化不良”のサインかも!?
【隠れ消化不良サインをCheck!】
♠青ぐま
♠白目の濁り
♠顔のくすみやむくみ
♠口内炎
♠肌や爪の乾燥
「体の中の免疫細胞の7割が集まっているといわれる腸(小腸)。その腸の中の腸内細菌を構成している、善玉菌、日和見菌、悪玉菌のバランスが崩れて悪玉菌が優勢になると免疫機能が低下し、アレルギーや自己免疫疾患が起こりやすくなります。また、目の下の青いクマや白目の濁り、顔のくすみやむくみは、血液が滞っていることの現れ。腸から栄養が上手く吸収されていれば、きれいな血液がリンパとともにスムーズに流れます。肌や爪の乾燥、口内炎なども、血液によって栄養素がきちんと運ばれず、細胞の質が低下しているサインのひとつといえます」(まいこ先生)
“本当の腸活”で、細菌バランスを改善!
ヘルシー腸ルール 1
オイル(脂質)を見直す
青魚やナッツ類、亜麻仁油に含まれるオメガ3系は血液や血管の健康に不可欠で、不足する人が多いため積極的にとりたいオイル。バターはオメガ6系の割合がやや高めで、最近注目のギーはオメガ3の割合が高く腸にやさしいのでおすすめ。ごま油やコーン油に代表されるオメガ6系、オリーブ油やキャノーラ油などのオメガ9系のオイルは、日常的にとっていることが多いので意識的にとらなくてもOK。マーガリンやショートニングは、海外では使用が禁止されている国もあるトランス脂肪酸を含んでおり、腸内で悪玉コレステロール増やすので避けたほうがベター。
ヘルシー腸ルール 2
腸内細菌のバランスを整える食物繊維をとる
腸内細菌の働きによって短鎖脂肪酸を作り、腸のぜん動運動を促したり、ミネラルの吸収をサポートしてくれる。根菜やきのこ、豆類を積極的に食べて。
ヘルシー腸ルール 3
生野菜や肉・魚を多く食べる時は、酵素サプリをプラス
ビタミンやミネラルなどの栄養素を、体内で働かせるのに不可欠な酵素。とくに消化不良や便秘をしやすい人は消化酵素が不足している傾向が! 味噌などの発酵食品、生の大根やキャベツ、キウイやパパイヤにも消化酵素は含まれているものの、通常の食事では足りなくなりがち。消化しにくい生野菜や、肉や魚など動物性のタンパク質を多くとる時は、食事の前後に消化酵素のサプリメントをとるのがおすすめ。
ヘルシー腸ルール 4
2つの菌の違いを知るべし
■生きた善玉菌「プロバイオティクス」
腸内環境をつくり出しているのは、善玉菌、日和見菌、悪玉菌。プロバイオティクスとは、腸内環境に良い影響をもたらす乳酸菌やビフィズズ菌といった、腸まで生きたまま届く善玉菌そのものをさします。
■善玉菌のエサ「プレバイオティクス」
菌が生きたまま腸に届くことはないものの、腸内の善玉菌のエサとなり、悪玉菌の増殖を抑えてくれる。オリゴ糖や発酵食品、サプリメントなどをとることをさします。乳酸菌が作り出した成分のサプリメント(左)で自分と相性のいい腸内細菌を育てるのがおすすめ。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190526-00010011-elleonline-life